住宅火災の原因と対策:春は火災が多くて高齢者も要注意

ここ最近、少し火災のニュースが増えていると思います。

3月27日には、愛知県幸田町のJR東海道線幸田駅近くで10軒以上が焼ける大規模火災も発生しています。

火災と言えば、冬に多いイメージがあると思いますが、実は冬よりも春の方が多いです。

 

●冬については

太平洋側では乾いた北風が強く吹くため、
火災が発生しやすい条件が整っているので、火災が多いというのは分かります。
 

●春については

北風は収まるものの、春は低気圧が発達しやすく、春の嵐後に強風がよく吹くことがあり、かつ気温が上昇して冬よりも湿度が低くなることもあります。

よくよく考えてみると、火災が発生しやすい条件になっています。

太平洋側だけではなく、
日本海側も同じ条件で乾燥しやすい気候になります。

また、春は冬に比べれば、火災に関しては油断することもあります。

したがって、これらのことをふまえると、冬よりも春の方が火災が発生しやすく、
しかも大規模な火災になりがちです。

そこで、火災の被害を防止する必要があることから、防火対策をいくつか挙げていきます。
 

住宅火災の防火対策

たばこの火の不始末に注意する

今の時代においては、ある程度禁煙化は進んでいるものの、今も中高年の喫煙率が高く、
火災要因の2割程度はたばこの火の不始末によるものになっているので、注意する必要があります。

特に高齢者は、体力が低下しているため、布団の中で寝たばこをする人も多いことから、
寝たばこは絶対しないようにしなければなりません。

もし体力が低下していたり、体調がすぐれない状況であるなら、禁煙を検討するようにしましょう。
 

コンロを使うときにはしっかりと火の管理をする

コンロの火による火災要因も多く、特にコンロの火を付けたまま、その場所から離れてしまっているケースが多く、これが火災につながっています。

したがって、コンロを使うときには、コンロのそばから離れないようにし、しっかりと火の管理をしましょう。

また高齢者の場合は、身体能力や脳の働きが低下することで、火の管理はもちろんのこと、コンロの周りを適切に片付けられておらずに物が多いことがあり、火が広がってしまうケースもあります。

コロンを使うときには、周りに物がないかどうかを確認し、物がある場合は安全な場所に
片付けるように心がけましょう。
 

冬季においてはストーブやファンヒーターに注意する

冬はストーブやファンヒーターを使用される方もいらっしゃるかと思いますが、付けっぱなしにしてしまったり、物に燃え広がって火災になるケースも多いです。

今の時代においては、ストーブやファンヒーターによっては、消し忘れの防止のために一定時間(3時間程度)使用すると、延長ボタンを押さなければ消える仕組みになっていて、ある程度火災防止効果につながっています。

一方、高齢者に多いことですが、身体能力や脳の働きが低下している傾向があり、
ストーブやファンヒーターの周りを適切に片付けられておらずに物が多いことがあり、
これに火が付いて燃え広がってしまうケースがあります。

ストーブやファンヒーターの周りを片付けて、注意する習慣をつけるようにすると良いでしょう。
 

電気器具類の管理に注意する

その他電気器具類からの出火も多いですが、
コードが劣化したり、コードやコンセントの配線がぐじゃぐじゃになってほこりがかぶっていたりして、そこから出火するケースも多いです。

そこで、電気器具類が老朽化している場合は、出火のリスクがあるかどうかを判断し、
リスクがある場合は使用停止するとともに、コードが劣化しているかどうか、そしてコードやコンセントがぐじゃぐじゃになってほこりがかぶっていないかどうかをチェックするようにしましょう。
 

火災警報器を設置・点検を行なう

火災警報器は熱や煙を感知して、火災の発生を知らせるものであり、早期に火災を発見できれば、状況次第では自力で火を消すことができる場合がありますし、自分で火を消すのは難しくても消防を呼んで避難する時間を確保することができます。

火災予防条例等により住宅に火災警報器の設置が義務付けられていますが、火災警報器の電池の寿命は約10年となっているため、定期的に点検を行なって、不具合がある場合は新しいものに取り換えて設置するようにしましょう。
 

他にも防火対策はいろいろとあると思いますが、
特にこの5つの防火対策が重要であるため、ここで挙げさせていただきました。

特に春は火災が発生しやすいですので、防火対策をしっかりと行なうようにしましょう。

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