夏になると、毎年熱中症で多くの方が緊急搬送されています。
特に身体機能が低下している方や高齢者の方は、
体温調節機能が低下しており、熱中症対策が不可欠になっています。
そこで、熱中症対策のうちの1つとしてよく挙げられているのは水分補給になります。
単純に言えば、暑くて気温が高ければ体の水分が急速に失われますので、水分補給は熱中症対策の中では重要になります。
よく喉が渇く前から水分補給することが大切であると言われています。
しかし、熱中症対策として水分補給を行なう際には注意点があります。
この注意点を踏まえて水分補給を行なわなければ、
反って症状を悪化させて、重症化してしまう恐れもあります。
【水分補給を行なう際の注意点】
水分を取るだけではなく、塩分も同時に取る必要があります。
塩分を取らずに水分のみ大量に取ってしまった場合
⇒ 体の中の水分量が過剰になって他の成分が薄くなり、血液中のナトリウム(塩分)が不足する状態である低ナトリウム血症になる恐れがあります。
低ナトリウム血症の症状としては、
筋肉がつったり、痙攣が起きたりして、最悪は昏睡状態に陥り、死に至る可能性がある危険なものであります。
実は私の親戚も水分取り過ぎによる低ナトリウム血症にかかってしまったことがあります。
外で仕事をしていたため、熱中症対策として1リットル以上の水分を取っていましたが、
塩分はほとんど取っていませんでした。
そのため、水分を取っていても、
筋肉がつって倦怠感が続く状態になり、終いには動けなくなってしまいました。
そこで、救急車を呼んで病院に搬送しましたが、
さらに症状が悪化して、痙攣を起こして昏睡状態に陥って生死の境を彷徨いました。
ただ、何とか懸命な治療によって、命を取り留めて、その後は体調を回復させることができました。
熱中症対策だからと言って、ただ単に水分を大量に取れば良いというわけではありません。
低ナトリウム血症にならないようにするために、
水分と同時に塩分もしっかりと取らなければなりません。
この点に注意しながら、熱中症対策として水分・塩分補給を行なうようにしましょう。
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